コラム
訪問鍼灸の求人はどんな仕事?応募できる資格から働き方・給与まで徹底解説
「訪問鍼灸の求人が気になるけれど、外来の治療院と何が違うのか分からない」「自分の資格で応募できるのか知りたい」と感じている方は少なくありません。
訪問鍼灸は高齢化を背景に需要が広がっている一方、保険の仕組みや働き方など、外来勤務とは異なる特徴の多い分野です。
本記事では、訪問鍼灸の求人ではどんな仕事が募集されているのかをはじめ、応募できる資格、雇用形態や給与の仕組みまでを丁寧にお伝えしていきます。
訪問鍼灸で働くかどうかを考える際の参考にしてください。
訪問鍼灸の求人はどんな仕事を募集している?外来勤務との違いを解説

訪問鍼灸の求人で募集しているのは、通院が困難な方のご自宅や介護施設へ伺い、はり・きゅうの施術を行う仕事です。
外来勤務と違い、施術に加えて移動や保険の手続きが日々の業務に含まれる点が大きな特徴になります。
訪問鍼灸の仕事で対象となる患者様と施術内容
訪問鍼灸の求人に応募する前に知っておきたいのが、施術の対象となる患者様です。寝たきりや歩行が難しいなどの理由で、一人での通院が困難な方が中心となります。
ご自宅や介護施設へ伺い、痛みやしびれの緩和、拘縮(関節が固まること)の予防などを目的に、お身体の状態に合わせたはり・きゅうの施術を行います。
高齢者の在宅ケアの一環として、ご家族や介護職の方と連携しながら長く関わっていく仕事です。
訪問鍼灸で働く1日の流れ
訪問鍼灸の求人を検討するうえで気になるのが、1日の働き方です。
朝は治療院から社用車や自転車で患者様のお宅を回る形のほか、自宅から現場へ向かう直行直帰を認める職場も少なくありません。
1日の訪問件数は5〜8件前後が目安で、20〜30分ほどの施術と移動を繰り返し、合間に施術の記録を作成します。
訪問の後には、ご家族やケアマネジャーへ患者様の状態を報告する場面もあり、施術だけで完結する仕事ではありません。
移動を伴う仕事のため、求人に「要普通自動車免許」の条件が付くことが多い点も外来勤務との違いです。
訪問鍼灸に欠かせない医療保険と同意書の仕組み
訪問鍼灸の求人では「同意書」という言葉を目にすることがあります。かかりつけの医師が発行する同意書があると、医療保険(療養費)を使った施術が可能になるためです。
そのため現場の仕事には、施術だけでなく、同意書取得のご案内や療養費を請求するためのレセプト作成といった事務手続きも含まれるのが特徴です。
また、同意書には有効期間があるため、継続して施術を行うには医師の再同意が必要になり、その更新時期の管理も現場の大切な業務に含まれます。
外来勤務では触れる機会の少ない仕組みなので、面接の場で一連の流れを質問しておくと安心でしょう。
訪問鍼灸の求人と鍼灸師向け訪問マッサージの求人の違い
訪問鍼灸の求人では、はり・きゅうの施術者が募集されているのに対し、訪問マッサージの求人では、あん摩マッサージ指圧師によるマッサージの担い手が募集されています。
両方のサービスを一体で提供する事業者は「訪問鍼灸マッサージ」と表記することもあり、その場合は持っている資格によって担当する施術が変わる形です。
応募の前に、どちらの施術者を募集している求人なのかを確認しておくと、入職後のミスマッチを防げます。
訪問鍼灸の求人に応募できる資格は?鍼灸師以外の職種も紹介

訪問鍼灸の求人に応募するには、原則としてはり・きゅうやマッサージに関わる国家資格が必要です。
資格があれば臨床経験の浅い方やブランクのある方を歓迎する職場も多いため、ご自身の資格で応募できる募集を確認していきましょう。
訪問鍼灸の求人で最も募集が多い鍼灸師
訪問鍼灸の求人で募集が多いのは、はり師・きゅう師の2つの国家資格を持つ鍼灸師です。
在宅で療養する方の増加を受けて、訪問を専門とする鍼灸師の募集は年々広がりを見せています。はり師ときゅう師は別々の国家資格ですが、養成校で同時に取得する方が大半のため、両方を持っていれば応募先に困ることはほとんどありません。
高齢の患者様と接する機会が多いため、施術の技術に加えて、丁寧なコミュニケーションが評価される仕事です。
訪問鍼灸の求人で需要が高いマッサージ師(あん摩マッサージ指圧師)
マッサージ師(あん摩マッサージ指圧師)も、訪問鍼灸の求人で需要の高い国家資格の一つに数えられます。
訪問マッサージ部門を併設する事業者が多く、鍼灸とマッサージの両輪で患者様を支える体制づくりに欠かせない存在です。
はり師・きゅう師と合わせて3つの国家資格を持つ方は、担当できる施術の幅が広がるため、採用でも歓迎されやすい傾向にあります。
柔道整復師や整体師は訪問鍼灸の求人に応募できる?
柔道整復師は国家資格ですが、施術できる範囲が骨折・脱臼・打撲などへの対応に定められており、はり・きゅうの施術は担当できません。
そのため訪問鍼灸の求人では、機能訓練指導員や併設部門の施術者といった枠で募集される形が中心になります。
民間資格である整体師も保険施術は行えないため、応募できる求人は施術の補助などに限られる点を理解しておきましょう。
訪問鍼灸の求人を選ぶ前に知りたい働き方と給与の仕組み

訪問鍼灸では、雇用形態や給与の組み立て方にも外来勤務とは違う特徴があります。
求人票の条件を読み解けるよう、代表的な仕組みを知っておきましょう。
訪問鍼灸の求人にパート募集はある?選べる雇用形態
訪問鍼灸の求人には、正職員(正社員)だけでなく、パートや業務委託の募集もあります。
訪問は1件ごとに予定を組みやすいため、週2〜3日や午前のみといった、家庭と両立しやすいパート勤務を選べる職場も珍しくありません。
正職員では、土日祝休みや週休2日制、社会保険完備の条件を整える職場も多い傾向です。
業務委託は勤務時間の自由度が高い働き方ですが、社会保険の適用がない場合もあるため、契約内容までよく確認しておきましょう。
訪問鍼灸の求人は東京や大阪府など都市部に多い?地域別の傾向
訪問鍼灸の求人は、高齢者人口が多い東京や大阪府など、都市部を中心に多く見られます。一方で、高齢化が進む地方の都市でも、募集は着実に増えている状況です。
都市部か地方かにかかわらず、その地域の高齢化の進み方が求人の件数を左右する分野といえます。
訪問鍼灸の求人に多い給与体系の特徴
鍼訪問鍼灸の求人で提示される給与は、月給の固定給に、訪問件数に応じた歩合(インセンティブ)を上乗せする形が代表的です。
施術1件ごとの療養費が収入のもとになる報酬構造のため、担当件数が収入に反映されやすい一方、業務委託では1件あたりの報酬単価で契約する形も見られます。
歩合と聞くと収入が不安定な印象を持つ方もいますが、担当する患者様が固定されやすい訪問の現場では、極端に件数が変動することは多くありません。
求人票では、固定給と歩合の割合や、移動時間が勤務時間に含まれるかまで確認しておくと安心です。
訪問鍼灸の求人から自分に合う働き方を見つけるために

本記事では、訪問鍼灸の求人で募集している仕事の中身から、応募できる資格、働き方と給与の仕組みまでをお伝えしてきました。
外来勤務との違いに戸惑う方も、同行研修のある職場を選べば、無理のない範囲で少しずつ現場に慣れていけます。
患者様やご家族から直接感謝の言葉をいただける、やりがいの大きな分野です。
鍼灸師の求人募集にどんな種類があるのかを広く知りたい方は、「鍼灸師の求人募集にはどんな種類がある?クリニックから豪華客船まで特徴を比較」もあわせてご覧ください。
就職・転職活動の進め方を確認したい方は、「鍼灸師の就職・転職を成功させるには?後悔しない就職先の選び方」が参考になります。
なお、からだ元気治療院でも、訪問鍼灸マッサージの現場で一緒に働いてくださる方を募集しています。
地域に根ざして患者様と長く関わる働き方にご興味をお持ちの方は、お電話・LINE・フォームからお気軽にご相談ください。